現在、東京新宿の損保ジャパン美術館で開催中の『オディロン・ルドンー夢の起源ー』展は6月下旬まで開催されます。
1886年、現代生活を描いた色鮮やかな作品がならぶ第8回印象派展の会場に、幻想的な白黒の木炭画を出品した画家がいました。画家オディロン・ルドン(1840〜1916)です。外界と現実を重視した写実主義が台頭する中、内面を重視し夢の世界を描いたルドンは、やがて写実性への反動の高まりとともに注目を集め、次世代の画家や文学者、批評家たちの支持を集めていきました。しかしその一方で、ルドンは実証的な自然科学に対しても決して無関心ではなく、その影響はルドンの幻想的な作品でも見ることができます。
本展覧会では、まずルドンの幻想と自然科学への関心が、生まれ故郷であるフランス南西部の都市ボルドーでつちかわれたことに注目し、さらにこのボルドーでの発見が、その後の「黒」と「色彩」の作品でどのように展開し昇華したのかを探ります。『幻想のふるさとボルドー』、『黒の時代』、『闇から光へ』それぞれの時代と密接にかかわる『夢』『幻想』のキーワードから、ルドンの本質を紐解いてゆきます。本展覧会は油彩、パステル画を含む約150点の作品を一堂に展示し、画家オディロン・ルドンの「夢の起源」をたどります。
※会期中、一部作品の展示替えをいたします。
今回は『オディロン・ルドンー夢の起源ー』展のご招待券を10組20名様にプレゼントいたします。
住所・氏名・年齢・メールアドレス・ART公募への感想(必須)を添えてメールにてご応募ください。
応募締切:2013年5月14日(火)13:00まで。
宛先(メールのみ):
desk@artkoubo.jp
※メールタイトルに『ルドン展』と添えてお送りください。
発表:当選者の発表は、当選者への発送をもってかえさせていただきます。
●会期:2013年4月20日(土)−6月23日(日)
月曜休館(ただし4月29日、5月6日は開館)
●会場:損保ジャパン東郷青児美術館
〒160-8338新宿区西新宿1-26-1損保ジャパン本社ビル42階
●URL:
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html
画像:オディロン・ルドン 石版画集《『エドガー・ポーに』1.眼は奇妙な気球のように無限に向かう》 1882年 リトグラフ、紙 岐阜県美術館